金属3dプリンターによる試作の外注先選びと確認事項
金属3dプリンターによる試作の外注先選びと確認事項
金属3Dプリンターによる試作を外部委託する際は、単なる加工費の比較だけでなく「技術的対応力と後工程の一貫体制」を重視して選定することが成功の鍵です。確認事項として、まず依頼先の「保有設備と対応材料のバリエーション」を把握し、PBF方式やDED方式など目的に合った造形方式を選択できるか検証します。次に重要となるのが「DfAM(積層造形向け設計)のアドバイス力」です。提出したCADデータに対して、造形方位の最適化やサポート削減、熱歪み抑制のノウハウに基づいた事前提案を受けられるかが品質を左右します。さらに、熱処理やワイヤー放電加工、精密NC切削、CTスキャン検査といった「後加工・検査設備の内製化率」を確認し、工程間のロスタイムなく一社完結で納期対応できるかを評価します。機密保持契約(NDA)の締結体制を含め、試作から検証までを伴走支援できるパートナー選びが極めて重要です。
金属3dプリンターの試作で発生する追加工程と費用
金属3Dプリンターによる試作では、造形機を動かす本体費用だけでなく、造形後に発生する多様な「追加工程とそれに伴う費用」を考慮した予算設計が不可欠です。まず、造形直後に発生するのが、未溶融パウダーの清掃・回収作業および内部残留応力を除去する「熱処理(退火・HIP処理)」の費用です。続いて、ベースプレートからの造形物切り離しに必要なワイヤー放電加工費や、サポート構造の物理的除去にかかる手作業の工数コストが発生します。さらに、機能面や意図した寸法精度を出すための「精密NC切削追加工」や「研磨・ブラスト処理」の仕上げ費用が必要です。最後に、品質を証明するための三次元測定やCTスキャンによる「非破壊検査費」も加算されます。これらの後工程費用は、試作全体の総コストのうち30~50%程度を占める場合もあるため、事前に全工程を見越した正確な見積もり確認が重要となります。